MOA自然農法って、どのような農法ですか?

自然農法は、1935(昭和10)年、岡田茂吉(18821955年)が提唱した農法です。岡田茂吉は、人々の健康を願い、
自然尊重、自然順応の考え方に基づき、全国で自然農法を普及しました。
現在は、その基準や栽培のルールを「MOA自然農法ガイドライン」にまとめ、全国で普及しており、
このガイドラインに基づいた栽培方法を「MOA自然農法」と呼んでいます。

 (MOAはMokichi Okada Associationの頭文字から取っています。)



本当に農薬、肥料を使わないで野菜ができるのですか?
実際に農薬・肥料を使用しないで米、野菜などを出荷している生産者が全国に大勢います。


どのように農薬・化学肥料を使っていないことを確かめているのですか?
MOA自然農法を実施する際には、生産者に、栽培ルール(化学肥料や農薬、遺伝子組み換え種子を使用しないことなど)
を守ってもらうため、毎年、研修の受講を義務付けるとともに、栽培期間中の農産物や登録されている農地の検定を行い、
「MOA自然農法ガイドライン」にしたがって栽培ルールが守られていることを確認しています。



自然農法マークって何ですか?

「MOA自然農法ガイドライン」にしたがって栽培された農産物に添付されるマークで、次の3種類があります。

  MOA自然農法プラチナ:米ぬかや油かす、落葉、緑肥など植物由来の資材のみ使用し栽培された農産物
※牛糞や鶏糞など動物由来の資材は使われていません。

  MOA自然農法:自然農法を継続して24カ月以上の農産物

  MOA自然農法転換期間中:自然農法を継続し6カ月以上24カ月未満の農産物




「MOA特別栽培」って何ですか?

  MOA特別栽培とは、一般(慣行)栽培から自然農法への転換を生産者に促すため、
MOA自然農法ガイドラインのなかで暫定的に設けているカテゴリーです。

 栽培にあたり、化学合成農薬の使用は通常の5割以下までとし、また、化学合成肥料(微量要素を除く)の使用は認めていません。
なお、ネオニコチノイド系や有機リン系の農薬は、この例外とし、その使用を一切禁止しています。




自然農法の野菜はおいしいのですか?栄養価は高いのですか?
 人の嗜好は様々ですので断定はしにくいものがあります。
また、栽培する時期や天候(日照や雨水)などによっても農産物の味や栄養価は左右されます。
 ただ、一般的に、これまで一般(慣行)栽培の野菜を食べていた人が自然農法の野菜を食べると、
大抵の人は甘いとか野菜本来の味がすると言われます。一度、ご自身で確かめてみてください。


自然農法の野菜で大きさが不揃いな物がありますがどうしてですか?

  一般で販売されている野菜は大きさを統一して販売されています。
そのため、予め決めら れた大きさに満たないものやそれ以上のものは出荷の際に外されています。

 自然農法でも大きさは揃えて出荷されますが、廃棄する野菜を極力減らしたいため、
購入者の理解が得られる場合には、規格よりも小さい野菜や大きな野菜も出荷販売することがあります。




自然農法の野菜は高いイメージがありますがどうしてですか?

  確かに、一般の野菜より値段が高く販売されていることが多いようです。
 その理由の一つに、自然農法は生産コストが高くなることが挙げられます。
 慣行農法では田畑に草が生えてきた場合は除草剤をまいて数十分で終わる作業でも、
自然農法の場合には手作業や機械を使い除草するために時間が掛かります。

また、慣行農法では、購入した化学肥料を畑にまけば終了ですが、
自然農法では堆肥の原材料を用意し仕込むなど、かなりの手間と時間を掛けて、土づくりと栽培を行います。
 また、原材料の購入費も高くなります。
 そのような理由から、慣行の野菜と比べると自然農法の野菜が高くなっています。
なお、一般(慣行)の野菜は、天候不順により作物が不作の際は価格が高騰し、
自然農法の野菜よりも値段が高くなるときがあります。
 自然農法の場合は、天候不順の場合であっても比較的その影響を受けにくく、
生産量も安定するため、価格は比較的落ち着いて推移しています。



卵や牛乳、肉なども自然農法のものがあるのですか?

 はい、卵や肉についても、動物の福祉を考え、環境や衛生、また、飼料に配慮した飼い方などを基準として定めています。

たとえば、自然農法に長年取り組んでいる大仁農場(静岡県伊豆の国市)では採卵鶏を飼育しています。
雌雄混合での平飼い飼育、屋外運動場の確保、鶏舎の衛生管理、
自家生産及び国内産の非遺伝子組み換え飼料の使用に取り組んでいます。
現在、総ての飼料を有機にするべく、鋭意、努力中です。




有機農業と自然農法について詳しく説明してください。

  有機農業は、農業の自然循環機能の維持増進を図るため、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を
避けることを基本として、土壌の性質や由来する農地の生産力を発揮させるとともに
農業生産に由来する環境への負荷を出来る限り低減した栽培管理方法です(有機農産物の日本農林規格第2条(1))。
 分かりやすく言えば、有機農業は、土壌が本来もっている作物を育てる力を発揮させて、作物を生産する方法と言えます。

 自然農法もこの有機農業の土壌に対する考え方に賛同しています。

 自然農法は、岡田茂吉独自の自然観に基づいて、自然尊重、自然順応を基本とし、
土は生きていると受けとめ、その土がもつ偉力を発揮し作物を育てる農法です。

  現在、国はカーボンニュートラルを農業の分野で達成するため、「みどりの食料システム戦略」を掲げ、
その一環として、有機農業を全国に広く普及しようとしています(2050年までに100万ヘクタールの耕作面積を達成)。
 私たちも、自然農法の普及を通して、その取り組みに大いに貢献したいと考えています。